ユーザー車検に必要な書類とは?入手方法や、他の車検と比較したメリット・デメリットも
2024.12.14
その後Gulliverに入社し、28歳で販売台数全国TOPに。4年間店長を経験し退職。
2023年11月にSeibiiに入社し、買取・販売事業を立ち上げる。2023年12月よりBUDDCIA DIRECTに出向。
・車検の費用を少しでも安く抑えたい
・ユーザー車検のために必要な書類があれば知りたい
と感じている人も多いでしょう。車検にかかる時間や費用を抑えたい方には、ユーザー車検は魅力的ですよね。
この記事では、ユーザー車検と他の車検の違いや、手続きの流れ、必要な書類の入手方法や書き方をわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ユーザー車検とは?
ユーザー車検とは、車検を業者に依頼せず運輸支局に自分で車を持ち込み、車検を受ける方法です。
費用を抑えられるという大きなメリットがありますが、ある程度、自動車に関する知識と準備が必要になります。他の車検方法と比較し、ご自身に合った方法を選択することが大切です。
ユーザー車検と他の車検の違い
車検には、ユーザー車検以外にも様々な種類があります。それぞれの比較してみましょう。
車検の種類 | 特徴 | 日数 | 費用 |
---|---|---|---|
通常車検 | 整備工場で行う一般的な車検。法定24ヶ月点検と検査を実施。期間は即日~3日程度 | 2~3日 | 普通車:12~20万円 軽自動車:5万~8万円 |
1日車検 | 必要最低限の項目に絞り、1日で完了させる車検。朝車を預けて夕方に引き取ることができる | 1日 | 普通車:5~8万円程 軽自動車:4~6万円程 |
スピード車検 | 短時間で車検を完了させることに重点を置いた車検。所要時間は1時間程度で、代車を借りる必要がない | 1時間 | 普通車:5~7万円程 軽自動車:5~7万円程 |
代行車検 | 必要な手続きと、検査を受ける部分のみを代行する車検。法定費用と車検代行手数料しかかからず、費用を抑えられる | 1~2日 | 普通車:5〜6.5万円程 軽自動車:4〜4.5万円程 |
ユーザー車検 | 車両所有者自らが運輸支局へ車両を持ち込み、検査を受ける車検。業者を介さないため、費用を抑えられる | 半日~1日 | 普通車:5万円程度 軽自動車:3万円程度 |
ユーザー車検のメリットは、業者に支払う手数料や中間マージンが発生しないため、比較的安く車検を行えるところです。
デメリットは、車検に関する知識が必要で、書類の準備や手続きを自身で行わなければならないこと。検査に合格しなかった場合は、再度予約を取り直し再検査を受ける必要があるため、ある程度の時間的余裕も必要になってきます。
ちなみに、上の金額は車検を通すためだけの金額です。修理や整備の必要がある場合は、その分の費用が追加される形になります。
ユーザー車検の手順
ユーザー車検は、大きく分けて以下のような手順があります。
- 車検の予約:インターネットまたは電話で予約を行います
- 必要書類の準備:車検証、自賠責保険証明書、自動車税納税証明書など、必要な書類を揃えます
- 車両の点検:車検に通るよう、事前に車両の点検整備を行います
- 検査場の受付:予約した日時に検査場へ行き、必要書類を提出します
- 車両検査:検査員による車両検査を受けます
- 合格・不合格の判定:検査結果に基づき、合格または不合格が判定されます
- 車検証等の交付:検査に合格した場合、新しい車検証などが交付されます
事前にしっかりと準備を行い、スムーズな手続きを心がけましょう。
ユーザー車検の必要書類と入手方法
ユーザー車検をスムーズに進めるためには、必要な書類を事前に準備しておく必要があります。書類が揃っていないと、再度運輸支局を訪れて手続きを行う必要が出てくるので、注意が必要です。
書類 | 詳細 | 入手方法 |
---|---|---|
自動車検査証(車検証) | 車両の所有者、車両の種類、型式などが記載されている書類 | 納車と同時に受け取るので、新しく取得する必要はありません。紛失した場合は再発行が必要です |
自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)証明書 | 自賠責保険に加入したときに発行される書類 | 加入と同時に発行されます。自賠責保険は、車の購入時に、保険会社・代理店・WEBから加入することが一般的です |
自動車税納税証明書 | 自動車税の納税を証明する書類 | 毎年5月頃に届く「自動車税納税通知書」の右端に付いています。コンビニなどで納付すると交付されます |
定期点検整備記録簿 | 定期点検整備の実施状況を記録した書類 | インターネットからダウンロードできます。 |
継続検査申請書 | 車検の申請に必要な書類 | 運輸支局や国土交通省のウェブサイトからダウンロードできます。 |
自動車検査票 | 車両の検査結果を記録する書類 | 当日に運輸支局で入手できます。不合格の場合、2週間以内の再受験であれば、不合格であった箇所のみ再度整備できます。 |
自動車重量税納付書 | 自動車重量税の納税を証明する書類 | 運輸支局や軽自動車検査協会、指定整備工場などで入手できます。 |
手数料納付書 | 車検の手数料を納付するための書類 | 運輸支局や軽自動車検査協会で購入できます。 |
印鑑(認印) | 申請書類に押印するために必要な印鑑 | 個人で自動車を所有している場合は、基本的には不要です。 |
自動車検査証(車検証)
自動車検査証、通称「車検証」は、車両の所有者・車両の種類・型式など、重要な情報が記載されている公的な書類で、車検時に必ず提出が求められます。
紛失した場合は、再発行手続きが可能です。手続きを行う場所は車種によって違いますが、普通車・バイクの場合は運輸支局(陸運局)、軽自動車の場合は軽自動車検査協会になります。
再発行には時間と費用がかかるので、ディーラーや専門の代行業者に手続きを依頼する方も多いです。
自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)証明書
自賠責保険は全ての車両に加入が義務付けられており、未加入だと法律違反になるので、通常は契約時に強制加入になります。
その際に発行され、納車と同時に受け取るのが「自動車損害賠償責任保険証明書」です。
紛失した場合、加入した保険会社に問い合わせれば再発行できますが、基本的には車検証と一緒に車のダッシュボードなどに保管しておくことをおすすめします。
自動車税納税証明書
自動車税納税証明書は、毎年支払う自動車税の納税を証明する書類です。
以前は車検の時に納税証明書の提示が必要でしたが、2015年4月からはオンラインシステムの導入によって省略可能となりました。
しかし、納税したことがシステムに反映されるまでタイムラグがあるため、納税直後に車検を行う場合は念のために持参しましょう。
自治体の税務課や役所で再発行することもできますが、車両情報や納税者の身分証明書が必要なので、事前準備が必要です。
定期点検整備記録簿
定期点検整備記録簿とは、法定点検整備の整備状況を記録した書類です。
ディーラーや業者に車検を依頼する場合は準備不要ですが、ユーザー車検を行う場合は自分自身で準備・記入する必要があります。
点検整備記録簿は、多くの場合はメンテナンスノート(車検証や保険証などが入っている大きな冊子)に入っています。
もし見当たらない場合は「定期点検整備記録簿 ダウンロード」などで検索すると必要な資料をダウンロードできるページがありますので、そこからダウンロードしましょう。
継続検査申請書
継続検査申請書は、車検証を発行する際に使用する専用の用紙です。
車検当日に運輸局で申請するか、国土交通省のホームページでダウンロードすることで、入手できます。
車検が終わった後に運輸支局のPCでデータを読み取るためのもので、車両情報や所有者情報などの情報が中心なので、記入内容自体は難しくはありません。
ただし、項目が少し細かいので、事前に記入例を確認しておくことをおすすめします。
自動車検査票
自動車検査票は、車両が検査基準を満たしているかを確認するために使用される書類です。書類は車検の当日に入手・記入して、提出します。
検査を行った全ての項目とその詳細な結果を記載しますが、車両の安全性と環境基準を確認するため、すべての項目で基準を満たさなければなりません。
不合格になった場合は、限定自動車検査証という不合格の部分が記載された書類を受け取ります。2週間以内なら不合格の箇所のみの再検査で済みますが、2週間を超えると再度全ての項目を検査しなければいけなくなるので注意が必要です。
自動車重量税納付書
自動車重量税納付書は、車検や構造等変更検査などの際に、自動車重量税を納めるための書類です。自動車重量税納付書に該当する金額の印紙を貼って申請します。
当日検査場で入手できるので事前準備は必要ありませんが、車両の重量に応じて金額が決まる上、現金でしか支払えない場所もあるので、相場を事前に確認しておくことをおすすめします。
手数料納付書
手数料納付書とは、車検の手続きに必要な手数料を納付したことを証明する書類です。検査場で配布され、記入後に提出します。
手数料の支払い額は車検の種類や検査内容によって異なるため、事前に検査場の案内を確認しておくことをおすすめします。
印鑑(認印)
最近では、車検で印鑑を使用することは、ほとんどありません。しかし、以下の2点に該当する場合は印鑑の用意が必要です。
- 自動車を他人と共同で所有している、もしくは法人名義である
- 継続検査申請書にパソコンで署名している
ユーザー車検の必要書類の書き方
ユーザー車検では、いくつかの書類に必要事項を記入する必要があります。記入ミスがあると車検に通らない可能性もあるため、正しく記載することが重要です。
ここからは、主な書類の書き方について解説します。
継続検査申請書
継続検査申請書は、車検証の情報や点検整備に関する情報を記入する書類です。各項目に、以下のような情報を記載しましょう。
- 自動車登録番号: ナンバープレートに記載されている番号を記入します。
- 車台番号: 車検証に記載されている車台番号を記入します。
- 有効期間: 車検の有効期間を選択します。通常は2年ですが、車種によっては1年の場合があります。
- 受検形態: 申請者が自分で車検を受ける場合は「本人」、代理人が受ける場合は「代理人」を選択します。
- 定期点検: 定期点検を実施済みの場合はチェックボックスにチェックを入れます。
- 走行距離計表示値: 車両の走行距離計に表示されている数値を記入します。
- 申請年月日: 継続検査申請書を提出する日付を記入します。
- 申請人: 申請者の氏名、住所、電話番号を記入します。
- 受検者: 車検を受ける人の氏名、住所を記入します。申請者と同じ場合は「同上」と記入します。
自動車検査票
自動車検査票は、検査官が車両の検査結果を記録し、最終的に車検の合否を判断するための書類です。車検前に、以下のような情報を記載しておきましょう。
- 検査の種類: 「継続検査」を選択します。
- 登録番号又は車両番号: ナンバープレートに記載されている番号を記入します。
- 原動機型式: 車検証に記載されている原動機型式を記入します。
- 車台番号: 車検証に記載されている車台番号を記入します。
- 走行距離計表示値: 車両の走行距離計に表示されている数値を記入します。
- 受付印・手数料納付書: 窓口で手数料を支払った際に受け取る印紙を貼付します。
- 受検者の住所、氏名又は名称・連絡先の電話番号: 車検を受ける人の氏名、住所、電話番号を記入します。
- 予約番号: 事前に予約をした場合、予約番号を記入します。
- 前面ガラス: 前面ガラスに傷やひび割れがないか確認し、該当する項目にチェックを入れます。
自動車重量税納付書
自動車重量税納付書は、自動車重量税を納付したことを証明する書類です。以下のような情報を記載し、印紙を貼って納付しましょう。
- 提出年月日: 自動車重量税納付書を提出する日付を記入します。
- 使用者: 車両の使用者の氏名、住所を記入します。
- 自動車登録番号(車両番号)又は車台番号: ナンバープレートに記載されている番号を記入します。
- 自動車検査証の有効期間: 車検の有効期間を選択します。
- 納付税額: 納付する自動車重量税の金額を記入します。
- 自家用・事業用の別: 車両の使用用途に応じて「自家用」または「事業用」を選択します。
- 自動車の区分等: 車両の重量などを記入します。
- 自動車重量税印紙貼付欄: 所定の金額の印紙を貼付します。
点検整備記録簿(事前に点検整備を行った場合)
点検整備記録簿は、車両の点検整備を行った際に、整備内容や部品交換の記録を記入する書類です。
整備工場で点検整備を受けた場合は、整備工場から点検整備記録簿が交付されます。自身で点検整備を行う場合は、実施した点検整備の内容を正確に記録簿に記入しましょう。
車検を機に買い替えを検討ください!
車検は、車の状態をチェックし、安全性を確保するための大切な機会です。
しかし、車検費用は決して安くはありません。特に走行距離が長くなってきた車や年式の古い車の場合、車検費用に加えて修理費用も必要になるケースが増え、結果的に大きな出費になることも。
もし、現在お持ちの車の車検費用が高額になりそうだと感じているなら、これを機に買い替えを検討してみても良いかもしれません。
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